きずなについて

「仕事は福祉タクシーの運転手」と「小林の実家民泊きずなの運営」。だけど自分のことを、今でも看護師だと思っています。私がいつも大切にしているのは、看護師の寄り添う精神。高校を卒業し正看護師になって、より患者さんのことと医療の現場を理解しようと、救急救命士の資格とケアマネージャーの資格も取りました。病院や福祉施設での約30年間の看護師としてのキャリアが、私なりの“寄り添う”を形づくっていきました。

その後、病院を退職し、50歳で福祉タクシーを開業しました。お客さまをただお送りするだけではなく、寄り添う気持ちを忘れない関係性をつくりを重視し、話し相手になったり自宅に通ったりと、人と人とのつながりを大切にしてきました。そして、福祉タクシーでつながったお客さまの、「家族とすごす時間が深まったらいいな」という想いから民泊事業を始めました。普段は施設や病院にいる方も、お正月やお盆のあたりになると自宅に帰られ、家族と食事などをして過ごします。けれど何かあったらいけないので、数時間したらすぐにまた施設や病院に戻らないといけなかったりする。それを寂しく感じている方は、意外と少なくありません。「だったら、福祉タクシーだけではなくて民泊もやって、そこに泊まっていただくのはどうだろう？たとえたった1泊でも、自分のような看護師が常駐していることで、家族が安心してくつろげる時間をつくれるんじゃないだろうか」こんなふうに考えました。何かあったらすぐに対応できる。それは僕が看護師だからできることだと思っています。